祖母に似て赤毛、ブロンドの髪とブルーの瞳は母方の家系、ブルネットの髪とブラウンの瞳は父譲り…。アジアやアフリカの人々とは異なり、隔世遺伝も含めて自分の肌・瞳・髪の色は誰譲りなのかを語ることも多い欧米の人々。しかし英バーミンガム在住のある黒人女性は、誕生したわが子の外見に驚きや違和感を禁じ得なかったという。なぜなら…。
分娩を終え、腕に抱いたわが子を見て思わず「この子は本当に私の子ですか?」と助産師に尋ねてしまったことを語るのは、バーミンガムのセリー・オークに暮らすソフィア・ブレイクさん。彼女はジャマイカの出身で濃い褐色の肌を持っているが、娘のティアラちゃんは青い瞳と白い肌を持って生まれてきたのだ。
英メディア『Mail Online』とのインタビューに応じたソフィアさんは、ティアラちゃんの父親であるクリストファー・パーキンスさん(60)が白人であることを説明するも、「それでも普通はもっと褐色がかった子が生まれるものですよね。私の実子だなんて信じられませんでした」と話す。先の交際相手との間に生まれたドンチェさん(17)は褐色の肌で、ティアラちゃんと似ても似つかないことも頭が混乱する一因だという。
ティアラちゃんは、先天的なメラニン欠乏症を示す遺伝子疾患として知られる“アルビノ”ではない。ソフィアさんはブレイク一族は祖先まで全員褐色の肌だと思っていたようだが、医師はそこに異論を呈した。一族には“白い肌”の遺伝子が実はわずかながら存在しており、これまで顔を出さずにいたその遺伝子が眠りから覚めてティアラちゃんに表れたと考えられると説明し、「100万分の1ほどの確率だと思います」と添えたそうだ。
ただしティアラちゃんの通うスクールでは、PTAの誰もが「養女ではなく実の親子だなんて信じられない。ティアラちゃんは白人カップルの子にしか見えない」などと言い、驚きを隠さない。また地域のGP(かかりつけ医)にも同様に疑われたことがある。そうした影響か、