近年、児童の肥満問題が深刻化しているイギリスでは「子供にはヘルシーなランチを持たせるように」と親に指示し、それをポリシーとする学校もある。ところがこのほど、スタッフォードシャー州に住む母親が「ランチを持たせる家庭への差別」として、学校側に苦情を訴えたことで学校への出入りを禁じられてしまった。英メディア『The Sun』『Mirror』『Metro』などが伝えている。
スタッフォードシャー州バックナルに暮らす3児の母バーナデット・フィネガンさん(48歳)は、11歳の娘と9歳の息子が通うストーク=オン=トレントのアビー・ハルトン小学校の敷地内への出入りをしばらくの間禁じられてしまった。
そのきっかけは、毎日家から子供たちにランチを持たせている家庭に学校側の新しいポリシーとして「水を加えて薄めたスカッシュ飲料や、果物の風味がついた水を禁じる」という取り決めがなされたことで、バーナデットさんは「それは、ランチを持たせる家庭への差別だ」と学校側に苦情を訴えたことだった。
すでに同校ではチョコバーやキャンディーなどのお菓子、ソーセージロール、シリアルバー、炭酸飲料缶をランチとして持参することを禁じており、果物や野菜、サンドイッチやご飯、パスタ、チーズやヨーグルト、牛乳もしくは水を持たせるようにと親に指示している。しかし飲み物まで細かく指示されることについては異議があるようだ。
「学校にチョコレートを持ってくるなというのはわかりますよ。でも、味のついた水までもが禁止ってどういうことですか。だいたい学校側は、親が我が子に何を与えるべきかというのを命令すべきではありません。家からランチを持ってくる親にはあれこれ細かい指示までしているにもかかわらず、学校でホットミール(給食)を食べる子には油で揚げたフィッシュアンドチップスや、チョコチップ付きのチョコマフィンやカスタードケーキ、ジュースなどのメニューがあるんですよ。それって差別じゃないですか。」
バーナデットさんは、学校長と面と向かって話すためにミーティングの機会を持ってほしいと学校側に頼んだ。しかし24日に予定されていたミーティングが、「他に予定が入った」という理由でキャンセルされてしまった。バーナデットさんは23日の朝に学校へ電話したが校長は席を外していると言われ、その日の午後に再び電話をするも今度は会議中と言われてしまった。
そしてその日の午後1時半、