ペンシルベニア州郊外クリフトン・ハイツのプリモスにある保育園「Future daycare centre(フューチャー・デイケアセンター)」で3月3日午後5時15分頃、スタッフのサラ・ゲイブル(52歳)が園内で4歳の女児を階段から突き落とした。
ゲイブルは女児の後ろに立つと突然背中を強く押したために、女児は階段から滑り落ちた。幸いにも6段ほどであったためか、膝を怪我する程度で女児は無事であったが、転んだ女児を起こしてちらりと防犯カメラを見るゲイブルのふてぶてしい様子はしっかりとカメラに捉えられていた。
3日、デイケアセンターのマネージャーであるシャウェイン・タヴァレスさんが、防犯カメラのビデオをチェックしていた際、この出来事に気付いた。そしてすぐにゲイブルに「何をしているの。子供たちにこんなことをしたらだめでしょう」と注意した。その後、ゲイブルは解雇され「単純暴行と児童の福祉を危険にさらした罪」で逮捕されたが、保釈金25,000ドル(約280万円)を支払って現在は釈放されているという。
タヴァレスさんはCNNグループである『KYW』のインタビューで「今でもショックです。女の子は本当に震えていました。事実、女の子の目が『助けて』と言っていたんです」と、子供たちを守るべき立場にある保育園仲間が起こした事件について衝撃を隠せない様子だ。タヴァレスさんによると、女児は事件のあった翌日から同じ保育園に戻っているそうだ。
アッパー・ダービー警察のマイケル・チットウッド警視は「保育園に子供を預けている親にとっては、このような事件は悪夢です」と語っている。どこの国でも起こり得る園児への虐待行為。幸いにも今回の女児は軽傷であったが、保育園に子供を預けている親たちの心中は察するに余りある。
出典:http://edition.cnn.com
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)