2012年に買収され、今は米ケロッグ社の傘下となって成長を続けている「プリングルズ」ブランド。トルティーヤチップスの廃止を惜しむ声もあったなか、1月中旬から発売される「Pringles LOUD」という新シリーズには驚くばかり。原料にトウモロコシ、穀類、野菜を使用したことでジャガイモの含有量をゼロにしたという。フレーバーはSuper Cheesy Italian、Mighty Margherita Pizza、Fiery Chili Lime、Salsa Fiesta、Spicy Quesoと5種類。ただしカロリーは従来のポテトチップと変わらないという。
このチップスについて、ケロッグ社のシニア・マーケティングディレクターを務めるカート・サイモンさんは『CNN』とのインタビューで、「“Pringles LOUD”は新しいフレーバーとユニークな食感で、これまでにないタイプのチップスです」と説明。ケロッグ社といえばシリアルというイメージだが、今後はそれを超えて“しょっぱい系”スナックにおいてもマーケットの拡大を図っていきたいもようだ。
8年ほど前、正真正銘のジャガイモを贅沢に使用した“ポテトチップス”は軽減税率の対象から外れてしまうが、小麦粉をたっぷりと混ぜてジャガイモの含有率を42%まで下げたものであれば対象となると考えた米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)社は、英裁判所で「プリングルズはポテトチップスではなくビスケット」と主張。反感を買い、むしろ嗜好品として高い税率を課されるに至った経緯を持つ。
なおプリングルズに限らずだが、成型ポテトチップス(ファブリケーテッド・ポテトチップス)は軽減税率や原材料価格を考慮してかジャガイモの含有量がどんどん減る傾向にある。加工食品は原材料が複雑になればなるほどその産地は見えなくなり、添加物もやたらと多くなる。子供が大好きなポテトチップスだけに、そうした傾向に不安を口にする人は多いようだ。
出典:http://www.delish.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)