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ロシア南部のある町で、上空に巨大なキノコ雲が発生した。こうした雲に想像してしまうのは、やはり原子雲か火山の噴煙。人々に大変な恐怖を与えたことを英メディア『metro.co.uk』が伝えた。
真っ白で巨大なそのキノコ雲。人々がこんな雲を目撃したのは、カザフスタンやモンゴルとの国境にも近いロシア連邦南部のケメロヴォ市界隈であった。ロシアは年間3.5億トン以上の石炭を生産するが、その6割を産出するクズバスという地域を擁するケメロヴォだけに炭鉱の大爆発が懸念されたほか、原子雲、火山の噴煙、あるいは核爆弾による攻撃かと人々はパニックに陥り、役所、気象庁や警察には心配する市民から多数の電話が入ったもようだ。
その後やっとこの雲に関する正しい情報が市民に対して提供されたもよう。この雲は非常に激しい雷雨をもたらす積乱雲の一種で「カナトコ雲」と呼ばれる。成層圏に向かってモクモクと上昇した積乱雲の先端が上空の風によって横方向に広がりを見せ、朝顔の花びらのようになることから結果的にキノコ雲のように見えるという。
出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)