人のアイデアというのは思わぬところから予想外の素晴らしいものを生み出すことが稀にある。しかし、このほどオーストラリアのアデレードでフライパンをハンドル代わりに使っていた男が逮捕されるという、とんでもないアイデアから発生した事件が報じられた。
アデレード市内のノーマンストリートで、今月4日朝8時過ぎに「怪しい車がウロウロしている」という通報を受け警察官が現場に駆けつけた。「怪しい」とされるマツダセダンはその場から逃げ去ろうとしたために、警察官が追跡した。
運転手に事情聴取をすべく車に近寄った警察官の目は、そのハンドルに釘付けになった。32歳の男が運転していた車のハンドル部分にはフライパンが設置されており、ボルトで中心部分が留められていたのだ。
しかも、フライパンは自分仕様のデザインまで施されていた。おまけに運転手の男には逮捕歴があり、釈放されてから乗っていたこの車のナンバープレートは改ざんされ、警察が確認すると車の保険にも入っておらず車両登録もされていなかったという。
「MOT(車検)に出したら落ちるだろう」と警察側は皮肉っているが、フライパンをハンドル代わりにするというまさかのアイデアには、ある意味脱帽だ。男の車は28日間差し押さえになったという。車検のない国では窓ガラスがないまま走行している車や、ミラーの故障部分にガムテープを貼りつけてあるだけの車も見かける。しかし先進国のオーストラリアでフライパンのハンドルとは誰もが驚きを隠せなかったようだ。
英紙『Mirror』では「どうやらベーコンは発見されてはいない」とイギリス流のジョークでこのニュースを伝えている。
出典:https://au.news.yahoo.com
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)