デラウェア州ニューキャッスル郡にあるラムズポンド州立公園で24日午後、「Go Ape Zip Line & Treetop Adventure」という施設のジップラインに挑戦した女性が転落して死亡した。ジップラインは体に装着した登山用のハーネスを滑車につなげてワイヤーを滑るアドベンチャー型の遊具でジップスライドとも呼ばれる。
この事故で死亡したのは友人とともに同州フェルトンから遊びに来ていたティナ・ワーナーさん(59)。「Go Ape」コースの約11メートルの高さがある足場に立ち、順番を待っていた中で転落したという。パークレンジャーとGo Ape Zip Line社の従業員がティナさんに応急処置を行ったが、残念ながら搬送先の「クリスティアナ・ホスピタル」で死亡が確認された。
広報を担当するジェフリー・デイヴィスさんはティナさんの遺族に深い哀悼の意を表す一方で、「遊具、乗り物、機具といったものに関しては定期的な検査を実施しており、コースにおいても緊急事態に対応できるよう常にパトロール隊員が巡回しています」と説明している。参加にあたっては利用案内、安全規則、免責事項などを確認してから各人が書面に署名し、コースに出る前には30分間の事前トレーニングを受ける必要もある。また各人の体は登山用ハーネス、リープ、クライミング用カラビナを利用した二重の命綱でワイヤーから吊るされることから、転落の原因について詳しい調査が進められているという。
ティナさんの娘メリッサ・スレーターさんが「母は23日の夜、私に『これは私にとって人生のバケットリストの最後のひとつよ。イタリアのヴェネツィアに旅行して熱気球にも乗ったし、あとはGo Apeでジップラインを経験するだけだわ』などと言っていました」と意外なことを漏らしているのも気になるところである。明朗闊達でとても楽しく、かつお転婆な女性であったというティナさんは、Go Apeでは少なくとも1つのコースを無事クリアしていたそうだ。全米各地で人気を博している森林アドベンチャー施設のGo Ape。デラウェアでも総面積7エーカーを誇るジップライン5コースが2013年にオープンしていた。
出典:http://news.nationalpost.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)