驚くようなケタの数字が並ぶ税金納付書を受け取ったイギリスの男性の話題が人々の苦笑を誘っている。世界共通ともいわれる「役所の仕事が遅い」という認識。このたびはとんだ電算処理をやってのけた上、時間をかけた割にはダブルチェックがなされていなかったことも露呈してしたようだ。
「£14,301,369,864,489.03」
普段、使われることもない“トリリオン”英ポンドというケタの所得税納付書を受け取ったのは、鉄道作業員をしているブリストル在住のジャイルズ・ヘムブローさん(42)。行きつけのパブから帰宅して歳入関税庁(HMRC)から郵送されたその通知を目にし、酔いもすっ飛んだ。彼にとって無理のない納税を月賦で行うとしたら、3億6千900万年もかかるというのだ。
日本円にして約1,880兆円の税金を2017年4月5日までに納付するように、という冗談のような納税書を手にHMRCの管轄事務所に電話をかけたジャイルズさん。しかし女性職員は「あら、スゴイ数字だわ。入力操作を行った者が寝ぼけていてキーボードの上におでこを乗せたのかしら」ととぼけてみせたとのこと。タックスコードの誤りを正してもらうことで、やっと適切な金額が得られたという。
HMRC側は「陳謝し、再発防止につとめたい」としているが、一方のジャイルズさんは「本当に驚きましたが、実はこのところ誤った金額が示される納税通知書が届くことがよくあり、『そのアップデートだね。またか』程度に受け止めていました」とも。「納税書は受け取った側もその数値を鵜呑みにせず、疑ってかかることが大切ですよ」と警鐘を鳴らしている。
出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)