writer : sekihara

東京ビッグサイトが20周年 逆三角形壁面にプロジェクションマッピングを記念上映

国内最大級のコンベンションセンター『東京国際展示場(通称:東京ビッグサイト)』が今年オープン20周年を迎える。これを記念して制作されたプロジェクションマッピングが、東京ビッグサイトの外観で印象的な“逆三角形”部分に映し出されることになった。臨海副都心の夜空をバックにカラフルで幻想的にビッグサイトが彩られる。

1996年4月に開館した東京ビッグサイト(東京都江東区)では、これまで多種多様なイベントが開催されてきた。東京モーターショー、コミックマーケット(通称:コミケ)など年間300件を超すイベントや、東京マラソンのゴール会場としても知られ、年間利用者は1400万人を超える。

このように無数の出会いや交流の場となってきた東京ビッグサイトだけに、20周年を迎えるにあたり制作されたプロジェクションマッピング『東京ビッグサイト ストーリー』は、過去のイベントの「記憶」が「貯蔵」されているというユニークなオリジナルストーリーとなっている。これがビッグサイトのシンボルとも言える、会議棟上部の逆三角形の壁面に投影される。

プロジェクションマッピングの制作を担当したのは、映像でこれまで数々の賞を受賞している株式会社イメージサイエンス。約2か月間の制作過程で、左右の大きな逆三角形の壁面では映像に奥行きを出しづらいことに苦労、また壁面の色も白ではなくチタニウムゴールドであるため、どんな明るさや色で投影すれば鮮やかに見えるのかなど緻密な計算やテストを繰り返したという。

完成した本編映像は、ありきたりなCGをメインにしたものではなく、20歳のビッグサイトの実写の映像にCGが加えられた。さらに一部はドローンで撮影、ビッグサイトの外観を目前に見るなど、いつもとは違う新しい視点でビッグサイトの姿を確認することができる。クライマックスを盛り上げるのは、ビッグサイトの三角形にちなんで3拍子のワルツだ。

また、幕間の映像では、ビッグサイトで待ち合わせするときに目印となっているオブジェ『大きなカラーボール』や20周年を記念したボールが色鮮やかに登場。国際色豊かに世界各国の言語で1から20までカウントアップ、さらに20からカウントダウンすることで20周年を祝う。

東京ビッグサイトが20周年 記念プロジェクションマッピング上映

制作者が「東京ビッグサイトがこれからもイベントを通じて新しい価値を生み出し、世界をカラフルに彩っていくように、想いを込めた」という映像について、東京ビッグサイト広報担当者は「展示会やイベントを見学するだけではもったいない! 是非このエンターテイメントを楽しんで帰っていただきたい」としている。

-東京ビッグサイト20周年記念 プロジェクションマッピング上映会-
【タイトル】東京ビッグサイト ストーリー (幕間:フェスティバル・オブ・カラーズ)
【上映期間】■2月3日~4日 17:45~(第81回東京インターナショナル・ギフト・ショー春ほか開催)
■2月25日~28日 18:00~(マラソンEXPO開催)
■3月9日~10日 18:15~(NIKKEI MESSE開催)
※各回、約10分間の映像を3回リピート上映
※雨天時、雪天時および映像機材の故障等の事情により、上映中止の場合あり。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)