「空飛ぶスパゲティ・モンスター教会」という、かなりふざけたネーミングを持つ新興宗教団体をこちらでご紹介してから約3か月。支持者は彼らのトレードマークとして、パスタ用のざるを頭にかぶることになっている。このほどオランダがこの団体を宗教として正式に登録し、注目を集めている。
「天地創造説は科学的な根拠がない。そして従来の宗教には付き物だった“お布施”も不要。われわれは世の中を正しくするのみ」。そんな活動理念のもと2005年に米国で発足し、今では世界数か国に支部を持つまでに成長した「空飛ぶスパゲティ・モンスター教会(Church of the Flying Spaghetti Monster)」。その支持者は「パスタファリアン(Pastafarian)」と呼ばれる。
“変わり者の集団”と呼ばれてきた彼らだが、その熱心で忍耐強い陳情にオランダの商工会議所が屈し、「空飛ぶ~」はこの国のひとつの宗教団体としてついに正式登録されたと英メディア『metro.co.uk』が伝えている。オランダのパスタファリアンたちは今、その登録証明書を手にSNSなどで広くこう呼びかけている。
「入会無料。厳しい会則もありません。ここでは誰もが平等です。教会の行事に参加し、パスタを囲んでビールを飲みながら社会問題を議論し合い、さまざまな奉仕活動に参加するだけです。あなたも是非仲間に入りませんか! 互いへの信頼、絆の証としてパスタざるを頭にかぶる。守るのはそれだけです。」
彼らは普段の生活はもちろん、運転免許証やパスポートの更新時にもパスタざるを頭にかぶった姿で写真に収まろうとするため、たびたびトラブルが発生している。しかし米ボストン在住のパスタファリアン、リンゼイ・ミラーさんは昨年秋にその姿での免許証登録に成功し、日本の陸運局に相当する「Massachusetts Registry of Motor Vehicles」の寛容さが大きな話題となった。
出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)