扉を蹴破ってあるアパートの一室に押し入った警察官らに、その男性は「何事ですか」とひどく憮然とした表情になった。事情を聴いて体の力が抜けてしまった警察官たち。ヘッドホンをつけて音楽を聴き、大声でシャウトすればこんなことにもなりかねない。このほどオランダのアムステルダムで…。
アムステルダム警察がこのほどFacebookで、26日の夜にあるアパートで起きた“騒動”を伝えた。近隣住民から「ある部屋の男が何やら絶叫している。家庭内暴力ではないか」との通報を受け、複数の警察官が現場に急行したのであった。
問題の部屋からは確かに男性が大声で怒鳴り散らす声が聞こえ、呼び鈴への反応もない。ドアが施錠されていたことから警察官は力づくで体当たりし、ある者はそれを強く蹴り続けた。しかしドアに大きな穴が開き始めた頃、中から1人の男性が顔を出し、家庭内暴力を疑った警察官にこう説明したという。
「私はオペラ歌手なんです。苦しみ悶えて絶叫するシーンの練習をしていたところです。」
全身の力がいっきに抜けてしまった警察官たち。ドアのベルにすぐに応答しなかったのは、ヘッドホンを聞きながら練習していたからだという。ご存知のように、ヘッドホンで音楽を聴きながら歌うと人は異様に大きな声を出す。大変な声量とリアルな演技力を持つ歌手であることも証明され、男性と通報者は共に大笑いとなったそうだ。しかしこのドアの穴の修繕費用は誰が負担するのか、そちらも気になるところである。
出典:https://www.facebook.com/PAZB247
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)