金正恩第1書記はその体格が物語るように大変なグルメで酒豪。世界各地から大変な量の高級酒を取り寄せているといわれてきたが、このほど北朝鮮の国営メディア『平壌タイムズ(Pyongyang Times)』が、二日酔いとは無縁だという上質な酒が国内で開発されたことを伝えた。
その内容を伝えている米『CNN』によれば、北朝鮮で新しく誕生した酒のネーミングは“Koryo Liquor(高麗酒)”とのこと。開発および製造は大同江食品工場(Taedonggang Foodstuff Factory)で、原材料は最高級とされる開城(ケソン)産朝鮮人参の6年ものの抽出エキスと焦がしたもち米。口当たりがまろやかでスッキリした酔い覚めが特長だといい、北朝鮮の酒類品評会や科学技術発明品で最高の評価を得たとしている。
もっとも何かと大言壮語の多い北朝鮮。昨年には「AIDSやエボラ出血熱、ガンや中東呼吸器症候群(MERS)までも、我が国の科学者が開発した朝鮮人参由来のワクチン“クムダン2”で治療できる」などと報じた国である。世界の多数のメディアはこの蒸留酒の話題についても「最高級品質という言葉にウソはあるまいな」、「琥珀色を付けて蒸留酒風に仕上げただけなのでは」とまずは疑ってかかっているもようだ。
ちなみに北朝鮮は国の海外事業としてレストラン「Okryu-gwan」を世界各地に展開している。中国を皮切りにジャカルタ、プノンペン、ホーチミン、ハノイ、ダナン、シェムリアップ、クアラルンプールなどに店舗を構え、欧州では2012年、オランダのアムステルダムに第1号店がオープンした。スコッチウイスキーを愛飲していることから、第1書記は特にスコットランドへの出店に強い意欲とも報じられている。
出典:http://edition.cnn.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)