台湾の東海岸に位置する町、布袋鎮のある公園にシンデレラのガラスの靴が現れた。なんと教会だという。『shanghaiist.com』が伝えている。

継母と姉たちにいじめられながらも、最後にはお城に残したガラスの靴を手がかりに王子様が私を見つけてくれる…このほど台湾にお目見えしたブルーのガラスのハイヒールは、そんなシンデレラストーリーにあこがれる女性たちに「是非ここで結婚式を挙げてほしい。女性の信徒に集ってもらえるような魅力的な教会を作りたい」と2か月をかけて完成させたものだ。台湾で最も重要な祝祭日の一つ、旧正月（春節）初日の2月8日にオープンを予定している。

高さ16.7メートル、横幅10.9メートルの巨大なハイヒールは322枚ものブルーのガラスを贅沢に使っており、教会からは海が一望できる。「聖なる教会がハイヒールの形とは何事か？」という意見もあったようだが、実はこのデザイン、「花嫁がヒールの靴でタイルを踏みつけそれを粉々にして投げることで、過去の不幸を払い去り結婚の喜びに浸ることができる」という台湾に伝わる伝統的な結婚式の儀式に基づいたものであるという。

『CIA Factbook』によると、クリスチャンが台湾の人口に占める割合はたった4.5パーセントにすぎない。“少しでも若い世代が教会に興味をもってくれたら”という策略ではあるが、斬新なデザインにこの場所を訪れる旅行者が増えるのは間違いないだろう。

出典：http://shanghaiist.com
（TechinsightJapan編集部　A.C.）