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「偽物で騙された。これは詐欺だ」と被害にあった側が警察に申し出ることが難しいもののひとつに、“密売”でしか手に入らないドラッグがある。このほど米ウィスコンシン州で、22歳の女が偽造ドラッグを他人に売りつけて逮捕された。
ウィスコンシン州シボイガン郡のプリマスで今年11月、偽造ヘロインほかを販売していた22歳のミーガン・マイヤーという女が逮捕・起訴されたことを『fox6now.com』が伝えている。「見た目がヘロインの粒に似ていたから」とマイヤー。なんと市販されている薄茶色のあるモノを粉砕してヘロインと偽り販売していた。
事件はある情報提供者からの密告により発覚した。マイヤーはその人物に「パーコセット(強力な鎮痛薬)と少しのヘロインを入手したが、保護観察期間で抜き打ちでの自宅内の調査が厄介。薬物をすべて買い取ってもらえないか」などと依頼したという。こうして11月18日、アルミホイルやジップロックに入った薬物をマイヤーはその人物に売りつけたが、中身についての成分検査でそれらはパーコセットもヘロインでもないと判明した。
これを受けて今月15日、その人物がマイヤーに連絡したところ「ヘロインはドッグフードを粉砕したもので、パーコセットはアスピリン剤」と白状したという。薬事法違反ほかの罪状にて起訴されたマイヤー、有罪となれば罰金1万ドルおよび最高6年の懲役刑が言い渡される可能性があるという。
※ 画像はfox6now.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)