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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】リビアで姿消した小型飛行機11機。イスラム国“KAMIKAZE特攻隊”を訓練か。

過激派組織の「イスラム国(IS)」がまさかの“カミカゼ・パイロット”を育成か。リビアで小型飛行機11機が行方不明になっていることを受け、飛行機を利用した自爆テロに警戒が必要との見方が出て来たようだ。

今年6月、SNSを通じてリビアの重要な都市であるシルトと、そこにある発電所、さらに20kmほど南に位置するガルダビア空軍基地を制圧したことを告げていた「イスラム国(IS)」。それまで首都トリポリ以西を支配していたイスラム武装組織勢力も政府としての勢いを失いはじめ、リビア国内の勢力争いに大きな変化が表れている。

そんな中、元イスラエル参謀本部諜報局の関係者で、北アフリカや中東情勢に詳しい軍事解説者として活躍しているジャック・ネリアー大佐が『Fox News』とのインタビューに応じた。昨年ガルダビア空軍基地の飛行場から忽然と姿を消していた11機もの小型機について「それらはカダフィ政権の崩壊以降、長く放置されていたものとみられるが、ISが盗んだ場合は恐ろしいシナリオが待っている可能性がある」と話して注目を集めた。

ISがパイロットの育成を行っているという情報は、昨年夏あたりから浮上していた。シリア軍やイラク軍から奪い取った武器や戦車を好き放題使用しているISだが、昨年秋にはシリア軍から奪い取ったロシア製ミグ戦闘機3機を使用し、飛行訓練を始めているとの目撃情報も伝えられた。

「そのうち2機は空爆で破壊されたと思われるが、ISは現在も1~2台のフライト・シミュレーターを確保している。パイロットさえ飛行技術を会得すれば、イギリス空軍のアクロティリ基地があるキプロスやスペインのジブラルタル、ローマやフランスなどあっという間に飛べる距離だ。その小型飛行機が“KAMIKAZE特攻隊”と化すことが強く心配される。」

「ISの戦闘員らは欧米諸国を倒すためなら何でもやる奴らだ。爆弾テロに自動車を使うのも飛行機を使うのも要領は同じ、むしろ甚大な被害を与えるにはうってつけの手段だと思っているだろう。」

また最近になってISは石油の密売で大変な利益を上げていることが発覚しており、おそらくは武器調達も余裕で行っているに違いない。冷静な軍事評論家の中には、欧米諸国が思っていた以上にISは手強い相手で、流血を覚悟してもなお苦戦を強いられるであろうと論じる者も増えている。

※ 画像はdailystar.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)