まだ1歳ちょっとの幼い子の面倒を少しの間みていてほしい。そんな時、ママにとっておそらく一番安心できる預け先はその子の祖母であろう。しかしその祖母がまさかの急死を遂げた場合、赤ちゃんはどうなってしまうのであろうか。子育て中のママにとっては非常に興味深いニュースを『NYデイリーニューズ』紙電子版が伝えている。
米テネシー州ブラウント郡でこのほど、1歳3か月の女の子が祖母宅に預けられていた中で、祖母の急死という不測の事態が発生した。その子は飲まず食わずで最大7日間も放置されたが、奇跡的に生存が確認されたという。
女の子の名はブライヤ・イニーチェンちゃん。母親であるトレイシー・イニーチェン(28)は9月5日よりブラウント郡刑務所にて服役中であり、ブライヤちゃんの世話はトレイシーの母親であるアネット・イニーチェンさんがみていた。ところがアネットさんと数日前から連絡が取れなくなっていることにトレイシーは不安を募らせ、15日、交際中のアンソニー・ワルドさんという男性に母親宅を訪ねるよう依頼。彼が鍵をこじ開けて中に入ったところ、ブライヤちゃんはベッドの中におり、アネットさんはバスルームで息絶えていたという。
アンソニーさんを見ると一瞬は抱きつくも、脱水症状によるひどい衰弱で泣き声すら上げられない状態であったというブライヤちゃん。警察官が到着した際には排泄物にまみれ、唇が腫れあがっていたことから1週間飲まず食わずの状況が続いたのではないかとみられ、現在も「イーストテネシー子供病院」で栄養補給などの処置が続いている。母親が急死して幼い娘が入院という緊急事態に郡刑務所も一定期間の仮出所を許可し、トレイシーは現在ブライヤちゃんに付き添っている。
またアンソニーさんは、アネットさんの葬儀とブライヤちゃんにかかる医療費をカバーしようとインターネット募金サイト『GoFundMe』を通じて人々に善意の寄付を呼び掛けた。しかし400ドルが集まったところでそのページは削除されてしまった。理由はわかっていない。なお警察はアネットさんの急死の原因を医学的事情によるものと発表している。
※ 画像はnydailynews.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)