「いつまでも胸が痛んで治らない」。重度の肺炎を予想して大きな病院を訪れたアルゼンチンの40代男性。胸の画像をじっくりと診断してみると、そこには先の尖った太い針のようなものが写っていた。診察した医師も大変なショックを受け、緊張の中で摘出手術が行われたという。
このほどアルゼンチン・ブエノスアイレスの「フェルナンデス病院」で、心臓からつまようじを摘出するという驚きの手術を受けたコリエンテス州在住のオラシオ・ロドリゲス・ヴィデーラさん(42)。著しい体調不良を訴える本人も診察した医師も、肺炎、結核、AIDS、感染症を疑うばかりで、真実を突き止めるには2か月あまりを要したことを英メディア『dailymail.co.uk』ほかが伝えている。
いつからかしぶとく続くようになった弛張熱、体重減少、胸の痛み、吐血に耐えきれず、オラシオさんは肺炎を疑って地元の医師の診察を決意。しかし処方された抗生物質はまったく効果を表さなかった。続いて彼は結核かエイズではないかという強い不安に襲われ、自らの意志でブエノスアイレスの大きな「フェルナンデス病院」を訪れた。そこでは血液検査により心臓に感染症が起きていることが疑われ、エックス線検査で疑わしい所見はなかったものの複数種類の抗生物質での治療が2か月にわたり試みられた。
しかしそれでも改善されないオラシオさんに慎重な画像診断が行われ、その結果「心臓に太い針のような何かが刺さっている」というショッキングな事実が判明。摘出手術もなんとか成功し、彼はやっと深刻な体調不良から解放されたのであった。つまようじについては「2014年のある時、友人とつまようじが刺さっているサンドイッチを食べたことが原因ではないか」と話すオラシオさん。それが食道を通過して心臓に突き刺さることもまれにはあるようだ。
※ 画像はdailymail.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)