商業デザインの世界で今、「この発想はありそうでなかった! 久々の大ヒット商品になるのでは?」の声があがっているのが、韓国のコーヒーショップチェーンでデビューするテイクアウト用カップ。大好きなコーヒーと熱いキスをしよう、というカップが登場するというのだ。
「コーヒーを飲む時はキスも楽しんじゃおう」というこのデザイン。コーヒー大好き人間を自負する韓国人デザイナーのJang WooSeokさんは、毎日コーヒーカップにそっと口を近づける瞬間、愛するものにキスをしているような気分になっていたとのこと。そしてふと連想したのは古代ギリシャの彫刻。こうして「テイクアウト用のコーヒーカップのふたが人の鼻、唇の形をしていたら、きっと面白いに違いない」とひらめいたそうだ。
コーヒーの出口となる小さい長方形の穴はその下唇に開けられており、そこに唇を重ねてコーヒーをすすることになる。唇の形はアンジェリーナ・ジョリーにも通じるセクシー感があり、男性には是非“その気”になって購入して欲しいもの。そんな横顔の写真が今後SNSで多々出回るようになるのではないだろうか。
この見た目も楽しいキス・カップだが、恥ずかしいと感じた場合はふたを外して、あるいはストローを挿して召し上がれ、とのことである。ありそうでいてなかった、イタズラ心と嫌味でないセクシー感にあふれたそのセンス。商業デザイナーの皆さんはこうした豊かな感性とふとしたヒラメキで勝負している。やはり “パクリ”が通用する世界ではないようだ。
※ 画像はfacebook.com/contemporistのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)