確かに飛行機のトイレというのは狭い。幼い子を連れて親子で入ろうと思ったら、折りたたみ式の扉に一苦労するはずである。だからといって他に「ここならOK」という場所などあるだろうか。このほど中国の旅客機の機内で若いファミリーによるあり得ない光景が撮影され、メディアに持ち込まれた。

中国のメディア『網易新聞』が掲載した写真によると、幼いわが子を間に挟んでしゃがんでいる若い両親。そして床には水たまりが。なぜならその子はそこで排尿していたのであった。他の乗客が不快になったのはもちろんのこと、「こんなところであまりにも非常識だ」と中国人の間でも波紋を広げているという。

そのハプニングが起きたのは9日、江蘇省南京市から広東省広州市に向けて離陸の準備に入っていた深セン航空（Shenzhen Airlines）の9709便であった。写真を撮影した人物は、「その時トイレは空いていたのです。客室乗務員が事態に気付いて“なぜトイレを使わなかったのか”と訊ねたら、母親は悪びれもせず“だってトイレが狭すぎて私達3人で入ることができないから”と答えていました」と証言している。

この手の話は中国人において枚挙にいとまがない。昨年10月には、台湾にて同様のニュースが報じられていた。ミシュラン一つ星に輝いたレストランに現れた中国人グループが、トイレまで100メートルと聞き、遠くて面倒という理由から母親はプラスチック製のボトルを用意し、3歳のわが子をイスに立たせて排尿させたのだ。周囲の多くの客を不快にさせておきながら、彼女はウエイターを呼んで「料理に尿がかかったみたい。新しいお皿と交換して」とお願いしたという。それが却下されたことは言うまでもない。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）