息子がやることは何においても合格点を与えず、不出来なところを指摘したがり、「オレの言う通りにしろ」が口癖の父親。そんな父親を心の中で批判してきた息子は40代のある日、思わぬ爆発を起こしてしまう。悲しい殺人事件が米ミズーリ州から伝えられた。
事件は米ミズーリ州のグランドビューで25日夜に起きた。警察の発表によれば、逮捕されたのは死亡したフランクリン・ウェブさん(74)と同居していた息子のカイル・ウェブ(44)。一方で、カイルの供述が真実であれば、フランクリンさんはいつでも自分が正しいと信じ、支配的かつ暴力的な態度で子供のやることをひとつひとつバカにしてしまう父親であった。カイルには同情の声もあがっており、裁判の行方には大きな注目が集まるものとみられている。
同州カンザスシティのメディア『kctv5.com』ほかが伝えているところによれば、事件当日、排水パイプの漏れを修理していたというカイル。しかし父親のフランクリンさんがそのやり方にケチをつけ、空のウォッカのボトルでカイルの頭を殴ろうとしたことから口論となった。さらに息子を殴ろうとして体勢を崩し、転倒した父親の体の上に息子は飛び乗った。父親はそれでも息子の首を絞めようとしてかえって腕をつかまれ、頭部を12分ほど覆い被せられたことが原因となり、意識を失って救急車で病院に運ばれたが帰らぬ人となってしまった。
「オレはもうガキじゃないんだ。オヤジが思っているよりずっと大きいし、いざとなれば腕力でもこっちが上だってことを思い知らせる必要があった。でも殺すつもりはなかった」と供述しているというカイル。長年威圧的な態度を示してきた父親に、鬱積した怒りをついに爆発させた息子。親族殺人事件の容疑者として逮捕されたカイルは今、第二級殺人の罪に問われ、拘置所で過ごしている。設定された保釈保証金は10万ドルと高い。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)