世の中には不思議なモノを集めたがるコレクターがごまんといる。中国・山東省から、誰が使用したかもわからない廃棄された便器の収集が趣味という男性の話題が飛び込んできた。
植木鉢としても人気がある陶器。白の陶器製のポットにはモダンなデザインも多い。中国・山東省カ沢市にある「セントラル・レジデンス地区アパート」の21号棟の屋上には、ずらりと白い陶器が並べられている。これはなんと便器、しかも改築や廃屋などで処分された中古の便器を用いてネギほかの野菜を育てているのだ。
住民らは「あまりにも不愉快で気分が悪くなる」と訴えるが、便器の持ち主である男性は「便器はまさに有機肥料の宝庫。野菜を育てるのには最高の植木鉢なんだ。粗大ゴミになってしまうものを再利用することは環境のためにも良い」などと言い、一歩も譲らなかったという。
だがこの蒸し暑い季節、自身の排泄物をそれらの“植木鉢”にかけている姿が目撃され、彼に対する住民の怒りは頂点に達した。建物の保守管理を委託している業者に訴え、「屋上はすべての住民の公的なスペースであり、あなたの一存でこのような不潔な物を並べ、排泄物の悪臭を漂わせることは許されない」と説得してもらったが、うやむやに終わっていた。
ところがこのほど、そのアパートの住民でもある1人の男性が現れ、「実は彼は私の弟で精神疾患がある」と説明するとともに弟に代わって屋上をきれいに片付けることを約束したという。まずは一件落着といったところだが、弟はかつても廃棄物の家具を集めては檻をこしらえてアヒルを飼育していたことがあるそうだ。
※ 画像はイメージです。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)