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南アフリカにて3年前に窃盗したバスで不法入国を図ろうとした男に、このたび懲役15年の判決が下された。しかし、この国にはガールフレンドを射殺しても懲役10か月で仮釈放という事例がある。よって今回の判決には、国民からも疑問の声があがっている。
2012年4月24日の早朝、40歳の男が逮捕された。男は長距離用の大型バスで南アフリカからレソトへの国境を越えるポイントで警察官に止められた。レソト王国は周囲を南アフリカに囲まれた小さな国で、広大な自然を満喫できるため観光客にも人気が高い。しかし不法入出国があとを絶たず、入国手続きも厳しくなっている。
警察官は男に越境許可証や運転免許証などの提示を求めたが、彼は所持していなかった。そしてバス内部に記載されていた所有者の電話番号に連絡をしたところ、このバスは盗まれたものと発覚。男はその場で逮捕、バスは所有者へ返還された。
事件捜査は車両犯罪捜査官によって行われ、3年以上たった今年の6月11日に懲役15年の判決が言い渡された。フリーステイト州の警察トップは「情報提供者と警察の連携をより強化して、不法入国をさらに厳しくしていく」と裁判の長さには触れず、満足そうだ。しかしこの判決で比較されるのは、ガールフレンドを射殺し懲役10か月で仮釈放が承認されたオスカー・ピストリウスの事件である。盗みを働き不法入国未遂で懲役15年というのは、罪の重さを疑問視する声も多い。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)