色も鮮やか、タッチもシルキーで艶めいた女性向けの下着を「いいな」と思って憧れていた男性は、実は意外に多いのかもしれない。豪ブリスベンで2008年に誕生した男性向けランジェリーブランドに、世界中から熱い視線が注がれているという事実が報じられた。

男性だってキュートでセクシーなランジェリーを身に着けたい…そんな願望に応えるオーストラリア発のメンズ・ランジェリーブランド『HommeMystere』のビジネスが好評を博しているそうだ。同社のHPを見ると、男性向けだというレースのTバックを身に着けてベッドに横たわっている細マッチョなイケメンモデルに驚かざるを得ないが、どことなくチャーミングな雰囲気が漂っているから不思議である。

『HommeMystere』がターゲットとしているのは、女装癖を持つ男性ばかりではない。女性とのベッドを楽しむストレートの男性にもアピールする商品を作りたいとし、ここの通信販売にはロシア、カナダ、アメリカを含む30の国々からの注文が殺到していることを『express.co.uk』が伝えている。顧客のほとんどがストレートで、特に40代より上の既婚男性からの照会が多いそうだ。

そしてブラジャーは、トップスからストラップのラインが浮き出ることがある。男性がブラジャーを着用する場合、「女性化乳房」という男性に稀に起きる症状を抑えたいというニーズも一部にあるが、ほとんどにおいて「女装癖」などと言われることを覚悟しなければならないのが現状であった。だが同ブランドの設立者であるブレント・クラウス氏は 、男性はコットンのパンツを穿いていればよい、ブラジャーなどするものではないといった従来の概念と果敢に闘っていきたいもよう。セクシュアリティも宗教も政党も関係ない、その人の個性として下着を楽しむ時代になっていることを主張している。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）