米ミシシッピ州ジャクソン市でこのほど起きた誘拐強盗事件。容疑者のうち1人は死亡。逃走していたのは郡の矯正施設で働く刑務官であったことがわかり、関係者の間で動揺が走っている。
ミシシッピ州ジャクソン市で16日、誘拐強盗事件が発生した。犯人はアンドレ・ケネディ(22)、エドウィン・ロビンソン(23)の2人。ロビンソンは被害者の銃で射殺されたが、その後に逮捕されたケネディは昨年1月からランキン郡の矯正施設に看守として勤務していたことが発覚。ショッキングな事実を地元メディアの『The Clarion-Ledger』などが伝えている。
この事件で2人が襲ったのは医師(名前などは明らかにされず)。銃を突きつけ財布を奪い、自宅からカードを持ってこさせるとATMへ連れ込み、お金を引き出せと命じた。ところが医師はそこで車に隠していた銃を取り出すとロビンソンを射殺。ケネディは現場から逃走し、19日に容疑者として逮捕された。
刑務官は受刑者を様々な面から指導し、二度と罪を犯さないよう悔い改めさせ、正しく社会に復帰させるという使命や高い倫理観とともに任務に当たっている。勤めるようになって間もない刑務官がそのような事件を起こしたことに、人事担当者には「不適格、資質に欠けた人物を採用するな」と批判の声も集まっている。なお医師がロビンソンを銃殺したことに関し、検事当局は正当防衛との判断を下したもようだ。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)