ニュージーランドから非常に粗暴で残酷な男の裁判の話題が飛び込んできた。出会い系サイトを通じてデート、あるいは同棲するようになった女性4名の歯を次々とペンチで引っこ抜く、あるいは足の指を切断するという大変な痛みを負わせていたのである。
ニュージーランドのウェリントン地方裁判所で先月28日、ウェリントン市のハットバレーで1988年から2011年にかけて起きていた4名の女性に対する性的暴行事件について、注目の裁判がスタートした。強姦罪、傷害罪ほか11の罪に問われているものの、無罪を主張しているのはフィリップ・ライル・ハンセン被告(56)。交際するようになった4名の女性について、ペンチやドライバーといった工具で彼女たちの歯を次々と抜き、足の指を切断したことがわかっている。
出会い系サイトを通じてデートし、ハンセンの車の後部座席で酒に酔って肉体関係を持ったという女性はその場で下の歯を6本も抜かれており、歯は車の窓から投げ捨てられた。歯科に通うことを余儀なくされたほか、変わり果てた彼女の口元に驚く家族に対し、事実を隠しきれなかったことも非常に辛かったとしている。また一緒に暮らすようになった女性は髪を丸刈りにされ、常にノーパンでミニスカートを穿く生活を強いられたという。これだけの残酷な行為で被害者が4名もいながら逮捕・起訴が遅れたのは、ハンセンが女性らを巧みに操る心理誘導術に長けていたことが挙げられた。
法廷ではハンセン自身がすべての歯を失っていること、そして歯や髪の毛が生えていない女性とだけ性的関係を持ちたいという歪んだ願望があったことも明かされた。ある女性は「オーラルセックスの時に歯が当たるのが嫌だと言われた」と述べているが、それは親不知すら許さないという徹底したものであった。判決が下されるのは2週間ほど先になりそうだという。
※ 画像はstuff.co.nzのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)