このほどアルゼンチンのある村で、肌が透明でツルツルという豚の赤ちゃんが誕生した。皮膚の下を流れる血管や筋肉、骨格まで透き通って見えるとして注目を集めたが、ほどなく死んだという。
突然変異により皮膚に非常に珍しい奇形を伴った豚が誕生したのは、アルゼンチン北部のサンティアゴ・デル・エステロ州コポ地区のパンパ・デ・ロス・グアナコス。だが、その畜産場を経営するAdemaro Valadez Vasquezさん(45)は、皮膚の下に筋肉や血管すら透き通って見えるその豚を「珍しい」と喜んではいない。
「この突然変異は空気や土壌、水の汚染が原因なのかもしれないですから。ここから15kmほど離れたところで、昨年11月にはハリー・ポッターシリーズの“妖精「ドビー」”によく似た、鼻がまるで象のような奇形の犬が誕生していましたから。とても偶然とは思えません。」
「またこのあたりに古くから伝わる、兄や父と肉体関係を持つ貞操観念のない女がロバにされ、鎖で足をつながれたという “アルマムラ(Almamula)”の伝説を信じる人は、そのたたりではないかと噂しているようです。」
残念ながらその小犬も、このたび生まれた豚の赤ちゃんもあっという間に命がつきてしまった。Vasquezさんは「ミュータントが生まれるのはやはり化学物質の影響でしょう」と話しており、州の環境や保健衛生について早急に調査するよう行政に強く求めていきたいとしている。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)