専門家による精神鑑定が行われることで、被告人が犯行当時に心神喪失状態であったと認められると無罪の扱いになる。アメリカの裁判所では近年、それを狙ったとしか思えないパフォーマンスを繰り広げる被告人が増えているが、このたびカリフォルニア州では…!?
今月中旬、米ルイジアナ州ニューオーリンズのある控訴裁判所で、第2級殺人罪に問われていた被告の男が法廷でいきなり排便。それを手で顔にこすりつけてニヤニヤと笑い出し、すべての人々を不快にさせて閉廷となったことをお伝えしていた。被告人についてはその後に精神鑑定が行われた可能性が高いが、この行動を“心神喪失者と認められたいがために、精神鑑定に持ち込むことを狙ったパフォーマンス”と捉える人が非常に多かったことが印象的である。
これにヒントを得たのであろうか、同じようなニュースがカリフォルニア州サンルイスオビスポから飛び込んで来た。2013年10月にサンタローザ通りの「バンク・オブ・アメリカ」に強盗に押し入って逮捕、起訴されていたアンドリュー・ギルバートソンという被告は、25日に行われたその裁判の証言台で排便し、なんとそれを自らの口に運んでしまった。
「銀行強盗も糞便を食べることも、すべては聖母マリア様がそうしなさいと導くからです。」
不快感もあらわな法廷の人々に対し、ギルバートソン被告は目をひん剥きながら「自分の行動はこうした幻聴に左右されている。だから無罪だ」と主張した。ただし幻聴を振り払うために頭を激しく叩くことはあっても、抗精神病薬などは服用していないという。かつてはすぐさま精神鑑定の必要性が論じられたところだが、裁判官も慎重であり、一旦閉廷とするもその見極めはあと1回ヒアリングを行ってからになるそうだ。
※ 画像はinquisitr.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)