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エジプトでこのほど、教師にいく度も殴られたことが原因で12歳の児童が死亡した。この国においては、教師を怒らせるのは児童が悪いという考えのもと体罰はかなり一般的に行われていたが、いよいよ物議を醸しているもようだ。
このほどカイロにある学校で、宿題を忘れた12歳の男子児童が教師に激しく頭を殴られ、8日に死亡していたことをエジプトの教育省が発表した。検死の結果、児童の死亡原因は頭部外傷による頭蓋内出血と特定され、教師は停職処分となっている。
エジプト政府が管轄する「国家母子評議会(National Council for Childhood and Motherhood)」によれば、昨年の児童虐待事件の発生件数は過去3年の平均より55%増加し、そのうち半数が学校で起きているとのこと。2014年には2人の児童が学用品の準備が悪いという理由で激しい体罰を受け、命を落としたという。
また昨年9月にはカイロにある孤児院で、責任者が子供に暴力を振るって3年の実刑判決を言い渡されるなど学校以外の施設でも児童虐待事件は多数発生しており、躾や教育という言葉のもと体罰が日常化していたことには人々も大きな疑問を投げかけた。行き過ぎた体罰は児童虐待にほかならないとした新たな指針を求める声は高まる一方である。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)