英デヴォン州で先月、鳩を踏みつぶして殺した男が逮捕され、このほどその裁判が開かれた。自分の食べていたホットドッグから落ちた屑をついばむ鳩に対し、苛立ちを抑えられなかったという。
先月14日、英デヴォン州エクセターのキャッスル・ストリートにあるカフェで、トットネス出身のジェレミー・ワイル(48)という無職の男が鳩を踏みつけて殺し、逮捕された。そばにいた人が異様なその光景を目撃し、警察に通報したのである。
その裁判がこのほどエクセター治安判事裁判所で行われたが、法廷でワイルは「私がホットドッグを食べ始めるとどこからともなく鳩が群がり、落ちたパン屑をついばんでいる様子を見ているうちに嫌悪感で一杯になった。気分よく一日が始まると思っていたのに、鳩のせいで急にイライラした」などと述べたことを英メディア『exeterexpressandecho.co.uk』が伝えている。
また検察側はワイルが逮捕当時に少量の大麻を所持していたことも明らかにしており、ワイルのそばにいた女性は証言台で、「そんなむごいことをと注意したら、ワイルは“こいつらは害鳥でしかない”と言い放ちました」とも。鳩が踏み殺される様子を目の当たりにし、強いショックを受けたと述べている。
だがワイル側の弁護士は、彼が30年前に頭部に重い外傷を受け、心的外傷後ストレス障害に悩んでいたことを主張。ワイル自身も周囲の人々に不愉快な思いをさせたことを反省していると認められ、12か月の観察期間をもうけた条件付き釈放が言い渡された。弱い者イジメでしかない動物虐待という卑劣な行為。ワイルが再び同じ罪を犯した際には厳罰が下ることになるはずだ。
※ 画像はexeterexpressandecho.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)