タイの保健省が“正しいコンドームのサイズの選び方”について忠言し、注目を集めている。イキがってブカブカなものを装着したところで何の得にもならない。このことをしっかりと教えなければならない時期に来ているというのだ。
少年から高齢者に至るまで、男としてはどうしても「Lサイズ」のコンドームを使用していると誇示してみたいもの。ところがタイの保健省(Ministry of Public Health)がこのほど、その心理に対する厳しい忠告を行った。健康や寿命を左右する重要な話題としてありがたく受け止めるべきところではあるが、「余計なお世話だ」と一蹴する声も多いもようだ。
タイの若者における性感染症の患者数がうなぎ上りであることを憂慮していた同国の保健省は今、コンドームが望まない妊娠を避けるばかりか、性感染症予防やHIV対策においても大事な役割を担っていることを改めて強調。2億3000万円ほどの予算を組んで4300万個のコンドームを若者らに無料で配布することに余念がないが、その取組みと並行して10代の少年らを対象に、“セーフセックスのためにもキツめのコンドームを選ぶように”と指導した。
コンドームのサイズ選びやその装着の是非について、このところ欧米でも若い女性の間から「ブカブカなものを選んで脱げてしまっては本末転倒、つまらないプライドは捨てるべき」、「男の価値は“サイズ”では決まらない」といった意見が相次いでいた。セックスも安全が第一という時代になっているのだ。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)