10代の未成年が引き起こす重大事件のニュースを聞くたびに、同じ年頃の子を持つ親たちは言いようのない不安にかられるという。“生育環境はどうだったのか”、“前兆となる言動はなかったのか”等々の疑問で、頭がいっぱいになるのだ。タレントのYOUも17歳の息子を持つ母親として、子どもから反抗的な態度を見せられると、思春期ゆえのものなのか、何かを訴えているサインなのか―と考えあぐねてしまうそうだ。
77歳の女性を殺害した疑いで、名古屋市の19歳の女子大生が逮捕された事件。「人を殺してみたかった」との供述は、昨年7月、同級生を殺害した「佐世保女子高生殺害事件」と繋がる。2000年には愛知県豊川市で当時高校3年生の男子が、同じような理由で重大事件を引き起こしている。いずれも恨みや金銭目的などが動機ではない、未成年による、“理由なき殺人”と言われているものだ。
2月1日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)内でも、女子大生による殺人事件を取り扱った。容疑者と年齢が近いゲストの指原莉乃(HKT48)は、女子大生のツイッターを遡って読んでみたという。報道されている以外のつぶやきも“結構、変だな”と感じるものもあり、これまでの過程で(事件を)防げなかったのか―と表情を曇らせた。
一方で、17歳の息子を育てているシングルマザーのYOUは、“もっと昔から、おかしかったはずだ”と言う。あまり子育て論を語ることはない彼女だが、我が子には中学までは携帯電話や携帯型ゲーム機を持たせず、教育熱心な面もあることが同番組で明らかになった。
子育ての基本や中心は親であり家庭だと考えているのか、YOUは「“地域で育てましょう”は綺麗事」だと主張。我が子の本当の姿は親しか分からず、どんな生育環境だったのかは外部からうかがい知れない。このような事件が起こると、テレビ番組などで教育専門家や容疑者が通っていた学校の関係者、住んでいた地域の人たちが、“事件の前兆”と思われる言動について話している。しかしYOUや思春期の子を持つ親の多くが聞きたいのは、容疑者を育てた親からの生の言葉なのだ。子どもが“サイン”など出していなかったかを「親と話したい」と、YOUは語気を強めていた。
(TechinsightJapan編集部 みやび)