大きなヒップの女性は恥ずかしいなどと言わず、どうかもっとそのサイズに自信をもって頂きたい。下半身のふくよかな女性から生まれる子供は知能が高い、そんな嬉しいことがわかって来たという。
男性に人気がある大きなヒップの女性。豊かな下半身に惹かれるのは、子孫繁栄における自然の摂理ではないかと言う男性も多い。そのような中、ヒップの大きな女性からは頭の良い子が生まれ育つという研究結果が発表され、注目を集めている。
かつて『Why Women Need Fat』という本を、カリフォルニア大学サンタバーバラ校進化生物学のスティーヴン・ゴーリン教授との共著で発表していた米ピッツバーグ大学公衆衛生学のウィル・ラセック教授。彼は長いこと“冬眠前の熊や凍てつく北極海に棲むクジラでもあるまいに、なぜ哺乳類の中でヒトの女性だけが体内に30%もの脂肪を蓄えているのか”ということを研究してきた。やっと見つけたその答えは、赤ちゃんが脳の発達のためにその中のDHA(ドコサヘキサエン酸)という成分を必要としているからというものであった。
産後の女性は授乳により体重を落としていくが、1か月あたり平均500g弱の脂肪が減少し、その成分は赤ちゃんにグングンと移行するという。ラセック教授らによれば、ヒトの体はDHAを1%しか含まないが、その多くは太ももやヒップに蓄えられた脂肪の中に存在することが判明。女性の下半身が脂肪で豊かになることには生殖上の必然性があったとしている。
ちなみにこの話題を紹介した英メディア『mirror.co.uk』が行ったWEBアンケートでは、「平均的かそれ以上大きなヒップが好き」と回答した男性が70%を超え、「小さなヒップが好き」の5%に圧倒的な差をつけた。英ケンブリッジ大学生殖生物学のデヴィッド・ベインブリッジ教授も、「大きなヒップの女性に魅かれる男性が多いことについて、納得すべき理由が見つかった」とこの説に強く賛同している。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)