海外発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】米ディズニーワールドで相次いだ客の体調異変と死亡。「子供向け」でも侮れない。

世界各地のディズニーランドでまれに事故が発生して大きな話題になるが、昨年10月から12月にかけて米ディズニーワールドの来場者2名が亡くなっていたことが分かった。しかも、いずれも「子供向け」乗り物の利用客である。スリリングでエキサイティングなものだけが危険というわけではないようだ。

米フロリダ州でテーマパークの安全運行管理体制の監視や事故の調査にあたる「Bureau of Fair Rides Inspection」が、オーランドにある『ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート』について、客が乗り物に乗った直後に体調を崩し、搬送先の病院で死亡するという例が2014年第4四半期に2件起きていたことを公表した。

1件目は、昨年12月のクリスマスの日に遊びにきた22歳の女性が“イッツ・ア・スモールワールド”を楽しんだ後、そして2件目は昨年10月、54歳女性が“トイストーリー・ミッドウェイ・マニア(ハリウッド・スタジオ内)”を楽しんだ後、いずれも意識を失って搬送先の病院で息を引き取ったという。急な体調の異変はアトラクション利用と何らかの関係があるとみて調査が行われたが、いずれの乗り物も正常に作動していたことが判明している。

なお、オーランドは『ユニバーサル・スタジオ・フロリダ』や2017年にデビューする世界No.1高層ジェットコースター「Skyscraper」が建設されるなど、アミューズメントパークが世界一揃った都市として愛されている。だが『ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート』ひとつとっても、数々のインシデントや病人の発生がこれまでにも多々報告されてきた。一例をご紹介したい。

・64歳女性:“プリンス・チャーミングのカルーセル(メリーゴーランド)”から降りる際につまずいて足を骨折
・49歳男性:“マッド・ティーパーティ”から降りる際につまずいて肩を骨折
・74歳女性:“ソアリン”から降りる際に他の客のバッグに腕がひっかかり肩を骨折
・60歳男性:“ソアリン”に乗って脳卒中、救急搬送
・54歳男性:“ディズニー・タイフーン・ラグーン(人工ビーチ)”で心臓発作により溺死
・54歳男性:“白雪姫と七人のこびと”の鉱山鉄道に乗り、吐き気と重度の脱力感
・72歳男性:“スペース・マウンテン”に乗り、吐き気と重度の脱力感
・63歳女性:“ビッグサンダー・マウンテン”に乗り、激しい頭痛を訴えて意識を失い、搬送先の病院で動脈瘤の手術
・51歳女性:“ロックン・ローラー・コースター”に乗り、一時的な記憶喪失
・55歳女性:“ロックン・ローラー・コースター”に乗り、意識を失って嘔吐

いずれも機械の故障や重大な落下事故ではない。これらを見ると、来場時に健康状態が良好であっても、また心拍数や血圧を激しく変動させることのない子供向けのアトラクションであっても、突然の体調不良に見舞われることがあり、処置が遅れれば命にかかわるケースも多いことが分かる。中年を過ぎてのアミューズメントパークは体調管理に注意しなければならない。

※ 画像はorlandosentinel.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)