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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】米・裁判官、NIKEシューズ最新モデルを“質”に被告人の保釈を認める。

アメリカのある裁判所が、お金は一文無しという被告人について保釈保証金とは異なるユニークな方法で取り引きしていたことが発覚した。「裁判官が人気アイテムごときで買収されるのか」と物議を醸したが、「この話はもう少し奥が深い」との声も多い。

米マサチューセッツ州のフラミンガム地方裁判所で、保釈される被告人がしかるべき保証金を“お金で”支払わない、非常に珍しい取引が展開されていたことがわかった。薬物影響下の危険運転で2012年に起訴されるも未決のままであった事件の審判が再開することになり、またしても勾留が言い渡されたジェイソン・デュバル被告(39)。裁判所はその保釈にあたり、なんと人気のスニーカーを“質”に取ったのであった。

妻との離婚協議の最中にあり、たっぷりと絞られて450ドルの裁判費用すら払えないというデュバル被告。しかし保釈を強く望むこの男に、ダグラス・ストッダート裁判官は「君はどうも信用するには値しない。だが、君がきちんとここに戻ってくることを確信させるような素晴らしいアイデアを示してくれるのであれば、保釈を考えないわけでもない」と提案したという。そこでデュバルはクリスマスにもらったという自慢のアイテム、NIKE最新モデルの85ドル(約1万円)するスニーカーを差し出すことにした。ストッダート裁判官はニンマリとして「よろしい。これを取り戻したければ100ドルを支払うか地域奉仕活動を10 時間行うように。期限は1月13日から4週間までです」と言い渡したという。

ストッダート裁判官のこの“取引”には様々な批判の声もあるが、彼にはデュバルに対し、更生して社会でしっかりと働くためにもクリエイティブな思考回路を持った人間になることを目指してほしいとの思いがあったとしている。「信用に値しない」と言われながら、信用してもらったことの喜び。これはデュバルの今後の人生観をも変えることであろう。

※ 画像はbbc.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)