ウクライナのキエフでこのほど、40代の女性が全裸で街を歩いて警察官の注意を受けた。しかし彼女は、大きな桶を逆さまにかぶっていたことも「ちゃんとした理由がある」と話し始めたという。
キエフの街を全裸でフラフラと歩く中年女性。なぜか頭には大きなプラスチックの桶をかぶり、両手に包丁を握りしめている。この画像は英メディア『dailystar.co.uk』が伝えているその記事のスクリーンショット。道行く人にこんなあられもない姿を晒していたのは、エレナ・エゴロワ(Elena Yegorova)さんという45歳の女性であった。
その様子を目撃して警察に通報したIgnat Galkinさんは、「彼女は全裸で何やら独り言をつぶやきながら真っ直ぐに歩いていました。片方の手にはナイフ、もう片方の手には大きな刃の肉切り包丁を持っていましたから、人を傷つけては大変だと思い通報しました」と語っている。しかし駆け付けた警察官にエゴロワさんはこう釈明した。
「アメリカの『Dawn of the Dead(邦題:ゾンビ)』っていうホラー映画を知っている? 私は女優なの。今度その舞台版に立つことになって、これはその役作りのためよ。ゾンビは目がよく見えなくて嗅覚を頼りに動くと何かで読んだわ。そういう状況にわが身を置くために頭にこんなものをかぶっているのよ。」
通行人にとってそれはあまりにも異様な姿であったが、彼女は真剣そのもの。さらに「演技に没頭するためにもゾンビ役者の全員がこれに挑戦してみるべきね」と続けた。これには警察官もGalkinさんも、「いや、それはあまりよいアイデアとは思えません」とあわてて遮ったそうだ。その後に地元メディアのインタビューにも応じたエゴロワさん。重ねて「私はどんな仕事でも引き受けたからには責任を持って役と向き合う女優なの。こうすることで演技に真実味が増すはずよ」と強調した。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)