少し前に中国のネット上で話題になった『牛糞火鍋』は、弱った胃腸を回復させる効果があると謳われていた。所変わってインドでは、牛の糞や尿には美容健康に役立つ成分が多々含まれるとして、それらを用いたさまざまな商品が誕生しているそうだ。
「食のタブー」に大変厳しいインド。ヒンドゥー教徒は、牛は聖なる生き物として決して食べることをしないが、排泄物を活用した商品なら大歓迎とのこと。ヒンドゥーの『Visha Hindu Parishad』という民間団体が商品開発を進めてきた、牛の糞と尿が成分の美容健康商品がインド内外で人気を呼んでいるそうだ。
『firstpost.com』というサイトが掲載したこの写真、上は“Cow ka Cola”こと“KOMAIYAM COW URINE”。牛の尿が混じっているドリンクで5年前に登場。宣伝文句は「健康のためにはコーラを飲むよりこちらを」だそうだ。そして下はダメージ肌を回復させる効果を謳うソープ。牛の尿、アーモンドオイル、アロエベラが主成分だ。ほかにもニキビ治療として牛の糞を用いた美容製品があるが、その効果はインドの伝統的医学として有名なアーユルヴェーダも認めているという。
また化学肥料や農薬を使用しないオーガニックな農産物が強く望まれる現代だが、牛の尿に思わぬ殺虫効果が発見されたとして、『Visha Hindu Parishad』は全インドに向け、「牛は食肉用に殺すよりも生かして有効活用を」と強く訴えている。
※ 画像はfirstpost.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)