上海の加工工場に端を発した「チキン・ショック」を克服しようと必死なマクドナルドにとって、なんとも寂しい見出しのニュースが米アイオワ州から伝えられている。マックのチキンバーガーへの嫌悪感から夫が妻を殴るDV事件が起きたというのだ。
単に好き嫌いが激しいのか、それともマクドナルドのチキンバーガーに特別な嫌悪感を持っているのか、このほど米アイオワ州ポーク郡デモインで、一つのハンバーガーが口論の原因となり、また凶器として使用されるという珍しいDV事件が発生した。人々の苦笑を誘ったこの事件だが、夫の妻に対する深層心理には何らかの問題が潜んでいる可能性もあるようだ。
この事件で逮捕されたのはマーヴィン・トルメイン・ヒルIIという21歳の夫。地元メディアの『desmoinesregister.com』が伝えているところによれば、ヒルは昼まで寝ていたところを妻に起こされたが、その時に彼女がマクドナルドのチキンバーガーを手にしていたことに腹を立て、そのバーガーを奪い取って妻の顔に叩きつけたのであった。
妻からの通報で駆けつけた警察官に対し、当初は「先に手を出したのはあっちだ」と自らを被害者だと訴えたが、妻の鼻は腫れ、顔やシャツがマヨネーズで汚れていることからそれは聞き入れられず逮捕となった。取り調べに対してヒルは「俺はマクドナルドのチキンバーガーが大嫌いなんだ。目を覚ましたら自分の近くにそれがあって、カッとなった」と話したという。
ただし警察は、ヒルの携帯電話にある動画のデータに彼の別の一面を感じ取ったとしている。ヒルは汚れた顔を洗うためバスルームに入った妻を追いかけ、不思議なことにその様子を携帯電話で録画して妻を激怒させていた。それをやめさせるために妻は夫の手から携帯を奪い取ろうとするが、映像からはヒルがわざと嫌がらせをして妻に動揺や怒り、恐怖心などを与えようとしている気配が感じられるという。妻は妊娠中でそんな夫に対する不信感が強く、ヒルの身柄はいまだポーク郡の拘置所にある。
※ 画像はwhotv.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)