writer : techinsight

「魚が空中を飛んでいるように見える」 アクアスケープのトップクリエーターが創りだす神秘的な世界を映像化。

「アクアスケープ(AQUASCAPE)」というアートをご存じだろうか。アクアスケープは、魚が棲みやすい環境に配慮しながら水草を美しくレイアウトする、いわば自然を生かした水中世界を創り上げる作品だ。毎年『世界水草レイアウトコンテスト』が日本で開催されているが、2013年は57の国と地域から2,164作品の応募があるという人気ぶりだった。同コンテストで金賞・銅賞を受賞した経歴をもつ水景クリエイター4名の作品を水中撮影した映像がCMとなり、公開されている。

このほどCMを公開したのは、福岡でマンション『エンクレスト』を提供する株式会社えん。これまでアクアスケープは写真で紹介されることがほとんどだったが、今回のCMは、水中カメラで撮影して映像化するという画期的な取り組みとなっている。同社のキャッチコピー「これまでにない発想で、これからの暮らしを。」を、より浸透させていくためにこれまでにない手法を取り入れたという。

アクアスケープの神秘的な世界を映像化。

撮影に協力したトップクリエーターたちにとっても、水中にクレーンを入れて撮影するという、水槽の中の撮影は初めての体験。そのため、水草や魚の状態に気を配りながらの緊張感のある撮影になった。また、カメラに驚いた魚が、水草や岩陰に隠れてしまい、長時間待機したことも。その甲斐あって出来上がった映像は、まるで自分が魚となり、水中に潜っているかのような美しく幻想的な作品となった。水があまりにも澄んでいるため、「魚が空中を飛んでいるように見える」との声もあるほどだ。

水中にクレーンを入れて撮影したクリエーターやスタッフたち

CMのオンエアは地上波では福岡、そしてCS放送のみだが、特設サイト(http://www.en-jp.net/aquascape/)やYouTubeでも公開中だ。水槽の中で水草が揺らぎ、小さな魚が並んで泳ぐ様子を眺めて癒される人は多い。何かと気ぜわしい年末の慌ただしさを忘れて、ひととき美しく神秘的な世界に浸ってみてはいかがだろうか。

(TechinsightJapan編集部 高沢みはる)