このほど米アイダホ州の高校で、生物を教える講師が生徒らの目の前で突然ウサギを熱い湯につけ、頭をはね、大変な悲鳴があがったことが伝えられている。講師は「意図はきちんとしたもの。生徒も納得した上での授業だった」と話しているもようだ。
アメリカに暮らしていれば、残酷と思うことなくウサギ肉を食べることはある。だがその屠殺や解剖を目の当たりにするだけの神経を持ち合わせているかと言われれば、それはまったく別の話。アイダホ州のとある高校で今月6日、非常勤講師が1年生の生物の授業で「ウサギを虐待死させた」として問題となっていることを『nydailynews.com』が伝えている。
用意された熱い湯が入った桶。講師はウサギを掴むとそこに頭を突っ込み、息絶えたところで今度はナイフを手にその頭をバッサリと切り落とした。しかもそれで終わらず、ウサギの毛をむしるとその体にもナイフを入れ始めたという。思わず目を覆い、気分が悪くなって教室から逃げ出した生徒たち。事態を重く見た学校側はその講師に事情聴取を行い、ほどなく懲戒処分が下されるものとみられている。
ただし講師の本職は農業従事者で、非常勤として教壇に立つのは副業であった。今回の行為はウサギが食肉としてテーブルにのぼるまでのプロセスを教えることが目的で、「残虐なシーンに耐えられない生徒はあらかじめ教室を出て下さい」と警告していた。高校生に生物を教えるにあたり、自分に何ができるのか、何を求められているのか、学校側と本人の間に認識のズレがあったというほかない。そのためこのたびの一件は刑事告訴には及んでいないもよう。高校および講師の名は明かされていない。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)