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英南部の沿岸の町に、このほど死んだネズミイルカが打ち上げられた。だが専門家がその死因を調べたところ意外な事実が判明。イルカは死ぬまで交尾をするのかと波紋を広げている。
イングランド南部に位置するウェスト・サセックス州沿岸の町、ターリングでこのほどネズミイルカの死骸が発見された。ネズミイルカとは沿岸域を生息地としており、旅行などでホエールウォッチングに参加した際に遭遇するのはこの種類だといわれている。だが海洋学の専門家はその死因を“過度のセックスも一因”と結論づけ、イルカ・ファンを驚かせている。
英メディア『mirror.co.uk』が伝えているところによれば、そのネズミイルカは体長1.22mのオス。血だらけで発見されており、通報を受けた「王立動物虐待防止協会(The Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals)」が、鯨類の座礁調査を専門とする「Cetacean Strandings Investigation Programme」に連絡。その専門家らが死因の調査にあたった。
その後、「20歳という寿命にほぼ近づいていた高齢で、空腹の状態が続いた上に交尾のしすぎでエネルギーをどんどん失った結果、低体温症を起こして衰弱死したものと思われる」との結論が発表された。ネズミイルカは生息地で望ましい食糧を得る機会が乏しく、脂肪組織に蓄えられている予備の栄養分を失うと一気に衰弱に向かうという。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)