インド・ラージャスターン州でこのほど、観光客を乗せた気球が誤って刑務所に着陸。セキュリティを大慌てさせていたことが伝えられている。
イスラム教徒の有名な巡礼地であるばかりか、ヒンドゥー教徒も好んで参拝する寺を擁するインド・ラージャスターン州アジメール。そこの刑務所でこのほど、観光客を乗せた熱気球が空から舞い降りて来るというアクシデントが発生した。
熱気球が着陸したのは、アジメールにある刑務所の敷地のど真ん中。服役囚の仲間による脱獄ほう助が始まるものと勘違いし、セキュリティにあたっていた職員らは警戒体制に入ったという。しかしそこから降りてきたのは20代前半の2人の姉妹。同州プシュカルではこの時期に “ラクダ祭り(あるいは家畜市)”が開催されるが、それが目的でカリブ海西インド諸島からやってきた外国人観光客であることを示すと、緊張感は一気に解けたそうだ。
責任は熱気球のパイロットのダワル・ケダーさんにあるが、Anasager湖を見ているうちにかなりの強風でコントロールを失い、警察の敷地内に着陸を試みたものの、その先にある刑務所の敷地に飛び込んでしまったとのこと。約2時間もの取り調べが行われ、やっとのことで3人は無罪放免となった。だが、この「家畜市」が稼ぎ時という熱気球ツアー会社のすべてに飛行中止の命令が出され、ダワル・ケダーさんが所属する会社は免許をはく奪されてしまった。
再びその気球に乗ることは許されるわけもなく、姉妹にはその代わりに提供された象での移動を楽しんだという。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)