旅館や下宿の共同浴場に鏡があったとしてもなんら不思議はない。だがその表面が妙な光り方をしていたら要注意、マジックミラーの可能性がある。その奥にはまさかのビデオカメラが…!? 中国でとんだ悪事を働いた下宿の家主が逮捕された。
「下宿の住人募集中。ただし独身女性オンリー」。そもそもこの条件からして疑わしいものがあったというほかない。このほど中国・北京市の海淀区で逮捕されたLok Kungという50歳の男。Kungは若い女性向けの下宿を営んでいたが、その共同浴場に設置した鏡は奥にビデオカメラを仕込んだマジックミラーであり、若い女性の裸を無断で撮り続けていたのであった。
ほかにも寝室の2か所に小さな穴が開けられ、壁の裏から撮影が行われていたもよう。盗撮の被害に遭った女性は6人。誰もがごく普通の物件だと思ってKungと契約し、何も気づかずに暮らしていた中、そのうちの1人があるサイトに自分たちの全裸写真が投稿されていることを発見。他の女性にも相談した上で警察に通報した。強制捜査により、Kungのパソコン本体には彼女らの裸体画像やシャワー映像のデータが数百も保存されていたことがわかったという。またそのデスクトップには、お気に入りと思われる1人の女性のヌード画像が使用されていた。
この件について警察署の広報担当者は、「ミラーガラスは明るいところでは鏡に見え、暗いところでは鏡の向こう側が透けて見えるものです。よく見れば普通の鏡と異なることがわかりますから、女性たちはどうか注意を払ってみて下さい」と助言している。有罪が確定すれば、Kungには5年の実刑判決が下るとみられている。
※ 画像はmirror.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)