米テキサス州ダラスの保安官代理が、米国内で発症した2人目のエボラ出血熱患者かと騒がれていた件に関し、検査結果が「陰性」であったことが報じられた。
先に米国内で発症した初めての例と認められたリベリア人エボラ出血熱患者、トーマス・エリック・ダンカン氏(8日に死亡)と職務上の用件で接触した後に体調を崩し、8日に入院していたテキサス州ダラス郡の保安官代理マイケル・モニグ氏。エボラ出血熱の感染を視野に検査が行われていたが、テキサス州保健当局は結果を「陰性」と発表。全米市民をほっとさせた。
モニグ氏がダンカン氏のもとを訪ねたのは、治療にあたって必要となる「隔離命令書」に署名してもらうためであったが、防護服を着用せずに接触してエボラ出血熱の症状にも似た体調不良を訴え、自ら「Texas Health Presbyterian Hospital」を受診。ダンカン氏から感染した2人目の米国内発症例かと世界的に報じられた。
ただしモニグ氏がアパートにいた時間は非常に短く、ダンカン氏の体液や血液に触れることもなかっただけに、もしも検査結果が陽性であった場合は遺伝子変異により飛沫感染(空気感染)する病気に進化したということになる。今後の爆発的な流行にどう備えていくべきかと専門家らは警戒感を強めていた。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)