皆さんは“コマキスト”なるものをご存知だろうか? “サユリスト”と言えば吉永小百合の熱狂的ファンのことだが、“コマキスト”とは女優・栗原小巻のファンを差す。かつて映画『男はつらいよ』シリーズでマドンナを演じた栗原は、昔から中国でも大人気の女優の一人である。そんな栗原が、第27回東京国際映画祭の提携企画として開催されている「2014東京・中国映画週間」のイベントに登壇し華をそえた。
24日、東京・有楽町にて「2014東京・中国映画週間 開催記念セレモニー」が開催された。中国で人気の高いツイ・ジエン(監督)、シュー・ハオフォン(監督)、ソン・ヤン(俳優)チェン・イーヌオ(子役)ら来日した総勢12名、日本からは女優の栗原小巻(日中文化交流協会副会長)と俳優の阿部力が登壇した。
栗原は「“2014東京・中国映画週間”という素晴らしい期間に日中の両国が映画を通じて修好、理解を深め、よりよい深い交流の中で未来を築くこと、信頼を築くことができますよう願っております」と挨拶をすると会場から大きく温かな拍手が贈られた。
また中国人の父と中日ハーフの母親のもとに中国黒竜江省で生まれ、祖母が日本人のクォーターである俳優の阿部力も花束贈呈にて登壇し、日本語と中国語で挨拶をした。
来日した中国代表団ゲストも一人一人挨拶し、“中国のロックの父”と呼ばれるミュージシャンであるツイ・ジエン監督は「今回は『藍い骨』のおかあちゃんで来ました」と笑いを誘えば、撮影監督のクリストフスァー・ノエルは「(ツイ・ジエン)監督が母と言えば私はオジサンにしましょうか?」とさらに会場を盛り上げた。子役のチェン・イーヌオは監督である父と手を繋ぎ登壇し、中国語のみならず流暢な英語で「英語の名前はエミリー。英語で紹介がありますのでパンフレットをご覧下さい」と挨拶し会場を沸かせた。
「“愛”は映画の永遠のテーマである。恋愛、家族、友情、ファンタジー、冒険全てのテーマの根底にある“愛”が時を越え、国境を越え感動を届ける」という桜花爛漫“青春期”の中国映画にこれからますます注目が集まることだろう。
(TechinsightJapan編集部 うめ智子)