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エッセイストの中村うさぎが「不謹慎だ」との批判覚悟で、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹副センター長の自殺に関してコメントした。
STAP細胞の検証実験の中間報告が目前に迫っていた今月5日、理化学研究所CDBの笹井芳樹副センター長が自ら命を絶った。「検証実験には影響しない」と理研は見解を示しているが、“うやむやになって中止になってしまうのでは?”という報道も出てきている。
8月6日放送の『5時に夢中!』(TOKYO MX)で水曜コメンテーターの中村うさぎは、“笹井副センター長の死で真相をうやむやにしてはいけない”と強い口調で述べた。
「死者に鞭打つようなことは慎むべき」。日本人にある古くからの倫理観は、自ら命を絶った者への疑惑解明の手が緩み、マスコミは追及を尻込みしてしまうことがある。中村はこれを「おかしい」と強く否定。日本には“切腹”という伝統があり“死をもって責任を取るのは美学”というのがあるかもしれないが、死ぬことは責任を取ることではない―と言う。そして「ちゃんと生きて本当のことを言うのが、責任を取ることだ」と言葉を続けた。一連のSTAP細胞論文における捏造・改ざんの研究不正について真相を語らずに逝ってしまったことに、不謹慎だとの批判は覚悟の上で中村は「卑怯だ」と断言した。
するとMCのふかわりょうが「責任を取るというより、追い詰められたのかも」と口を挟むと、追い詰められた者が人生の最後の場所に職場を選んだことに中村は疑問を呈する。まずは2週間ほど遅れるというSTAP細胞・検証実験の中間報告が注目されるところだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)