手芸歴34年、お笑い芸人・光浦靖子(オアシズ)が表参道ヒルズで手芸作品展を開催している。40を超え未婚・恋人なしの光浦が有り余る時間を費やし、一方的な思いで一針一針念を込めて作ったという「重たく、もらっても困る」作品とは一体どのようなものなのか?
6月より新しい情報発信スペースとして「OMOTESANDO HILLS POCKET」(表参道ヒルズ ポケット)がスタートした。7日、第一弾として光浦靖子による手芸作品展「男子がもらって困る・子供がもらって、そうでもない ブローチ展」が開催され、タレント・千秋とのトークイベントが行われた。
雨の中、光浦の作品を一目見ようと足を運んだ大勢の手芸が大好きなファンたちは、光浦の話を熱心に聞き入っていた。「手芸ファンはノーリアクション」と光浦が語った通り、“目を合わせない”、“質問はしない”と恥ずかしがり屋ばかり。光浦自身も「腋の下は恥部」と思い続け、手を挙げることはできなかったと明かした。
小学3年生の時“手品”クラブと間違えて入った“手芸”クラブで自身の才能に気づいたと語った光浦。初めて作ったフェルトの猫のマスコットでは、秒速ではなく音速の速さで仕上げたという。作っても作っても溢れ出す“(作りたいという)欲求”はとどまるところを知らず、風邪をひいて休んだ友達にお見舞いの品として作り続けた。相手からは手作りで気持ちがこもっているだけに“捨てるに捨てられなかった”、“おちおち風邪をひいていられない”という話が囁かれていたという。
大人になった今も『めちゃ×2イケてるッ!』の収録後、自宅に帰っては作品を作っていると明かした。もう目が開かないという限界まで作り、次の日朝起きて作りかけの作品が目に入ると、顔を洗う前に作り始めるという熱の入れようだ。
光浦が「私からプレゼントされた手芸品が4つ貯まると死ぬ」と不吉な話に触れると、千秋も「噂のテディベアね」と返し、光浦からの手作りの贈り物は恐れられているようだ。さらに千秋に「殺気を感じる」と言われた光浦は「“重たいな”、“困るなー”と思ってもらえることが(作品を作る)狙い」だと嬉しそうな顔で語った。
1つに15時間かけ、光浦曰く「作りながら気持ちいい汁“脳内麻薬”が溢れ出してできた作品」は、他の追随を許さないクオリティの高い仕上がりになっている。愛情が念に変わってできた作品、一度見てみてはいかが?
「男子がもらって困る・子供がもらって、そうでもない ブローチ展」
2014年6月22日(日)まで 表参道ヒルズ 本館B3F OMOTESANDO HILLS POCKET
(TechinsightJapan編集部 うめ智子)