4月1日放送された『ハモネプ♪ジャパンカップ』でアマチュアチームから唯一、優勝戦に勝ち残った“さぁちゃんち”が注目されている。リードボーカルのさぁちゃんは6歳。予選で戦った“オヤジ☆ズム”のつのだ☆ひろは「俺の年齢は10倍以上だよ!」と驚いていたが、そのパフォーマンスを目の当たりにして「ヤバイ」とこぼしたほどだ。
『ハモネプ♪ジャパンカップ』は楽器を使わず歌やボイスパーカッションでチームがパフォーマンスを競う人気番組『ハモネプ』が、初めてプロチームとアマチュアチームの垣根を取っ払った企画だった。
プロチームにはこれまで『ハモネプ★スターリーグ』で実力を見せつけてきたつのだ☆ひろやダイアモンド☆ユカイ、中西圭三に水木一郎など精鋭を引き連れたチームが参戦。さらには新たに小柳ゆきが篠原ともえ、島谷ひとみなど実力派をそろえたチームも登場した。
AブロックからDブロックまでのうち、アマチュアで優勝戦に残ったのは1チームだけということからも審査員が公正に審査したことが分かる。そのDブロックでは圧倒的な存在感を持つ“オヤジ☆ズム”が90点を叩き出して勝ちあがると思われた。しかし“さぁちゃんち”が同じく90点となり、審査員の投票で勝ち残った。
“さぁちゃんち”のリードボーカルであるさぁちゃんは6歳の女の子だ。2歳からピアノを習っている彼女は絶対音感を持つ。他のメンバーはピアノ教室を開くお母さんとサウンドクリエイターのお父さん。そしてピアノ教室に通う女性3人からなる。
さぁちゃんが保育園でも歌ったという『さよならぼくたちのほいくえん』を身振り手振りを入れて歌いだすと、仲間たちもその透明な歌声を包み込むように優しくフォローする。
絶対音感があるというだけに音程の正確さは6歳とは思えないが、なによりも子どもらしい素直な、しかし芯の通った歌声が胸に響く。裏で聴いていたつのだ☆ひろが、「ヤバイなこれ」と負けを予感したのもうなずける。
優勝戦では中島みゆきの『時代』を歌い、審査員の武田鉄矢から「こんな『時代』があってもいい」と感心されたが、小柳ゆき率いる“七色ボイス”が歌った尾崎豊の『I LOVE YOU』が圧巻のパフォーマンスで優勝に選ばれた。
しかし、“さぁちゃんち”が届けた感動は確実に伝わっているようだ。ツイッターでも「さぁちゃん6歳の澄んだ爽やかな声に元気もらった。1曲目は新芽めぶく季節にぴったりで、さぁちゃんらしさ全開」といったつぶやきのように、『さよならぼくたちのほいくえん』への感想が目立った。
「アカペラとしてはめちゃくちゃやけど、リードはよかったなー。あの子の世界観で感動した人いっぱいおると思う」、「歌は少し下手だったけど子どもだからしょうがない! まだ6歳なのにあんなにキレイな声が出せるのはすごいと思う! 個人的に『さよならぼくたちのほいくえん』って歌はすごく好きだから聞くだけで泣ける」など熱くつぶやかれている。
「さあちゃんち可愛かった。素敵な一家だよね」、「パパがさあちゃんのおでこにちゅーして、その後にさあちゃんが堂々と歌ってたのほんと、よかった泣けたよ」と家族の絆に感動した視聴者もおり、審査員の陣内孝則もおでこのチューに「グッときた」と目を潤ませていたものだ。
YouTubeの公式サイト『ハモネプチャンネル』では最終予選時の動画が公開されている。この時よりも、決勝で歌い終えて「楽しかった」と言ったさぁちゃんの方が一回り大きく感じられた。
※画像はYouTubeのスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)