エンタがビタミン

writer : techinsight

【エンタがビタミン♪】動画コンテスト優秀者10名が名ギタリストと一夜限りのジャズ・セッション。最優秀者には世界に羽ばたくチャンスも。

先日行われたジャズ・プレイヤーの動画コンテスト『Diners Club Social Jazz Session 2013-14』。各プレイヤーがジャズ演奏を収めた動画をサイトにアップし、200万人の一般視聴者が投票、360名の応募者から選ばれた10名の優秀者が、4月1日、都内ジャズの聖地で名ギタリスト、リー・リトナーらと一夜限りの夢の共演を果たした。さらにこのステージで10名の優秀者の中から1名の最優秀者が発表され、世界に羽ばたくチャンスが与えられた。

1970年代からジャズ・フュージョン界をけん引し、グラミー賞の受賞歴もある名ギタリスト、リー・リトナー。同ステージは、彼を中心に、パトリース・ラッシェン(キーボード)、エイブラハム・ラボリエル(ベース)、神保彰(ドラムス)という布陣に、スペシャルゲストとして実力派ボーカリスト・Crystal Kay(クリスタル・ケイ)、17歳の現役女子高生ドラマー・川口千里を迎え、冒頭から数曲を演奏。このステージを楽しもうと集まった260名の音楽好きの観客を魅了する圧巻のプレイを次々と披露した。

ステージに登場したCrystal Kayは、「皆さん、盛り上がってますか~!? レジェンドの皆さんと同じステージに立てるのはすごく光栄です! 私も刺激されて頑張って一生懸命歌います」とコンテスト優秀者を称え、フジテレビ系ドラマ『僕とスターの99日』挿入歌でも知られる『Superman』を熱唱した。

Crystal Kayもステージを盛り上げた

続けて、優秀者の表彰式が行われ、彼らの演奏が披露された。このステージに立った優秀者10名は、ギター2名、ベース1 名、ドラムス1名、ボーカル2名、ピアノ1名、サックス1名、フルート1名、バイオリン1名といったようにパートは多岐にわたる。その中から曲ごとに数名ずつ登場し、リー・リトナーらも一緒に『Summertime』、『I Got Rhythm』などをセッション。リー・リトナーは、「日本は100回以上来ているけど、このような方々と一緒に演奏することができて、ますます日本が好きになりました」と優秀者を絶賛した。

注目された最優秀者はギターの鈴木直人さんが選ばれた。プロギタリストとして活動している鈴木さんは「僕は37歳ですが、この年でこのようなチャレンジする機会を与えていただいてありがとうございます」と受賞を喜んだ。彼は、リー・リトナー主催のジャズコンペティション『SIX STRINGS THEORY』の特別枠で参加できる権利を獲得。さらにそこでまた優秀賞に選出されると、スイスで開催される『モントルー・ジャズ・フェスティバル』に出演することができる。

最後には出演者全員でセッションしたが、大人数での共演であってもまったく雑多には聞こえず、心地よい音楽に終始していたのは、まさに名プレイヤーならではのものだろう。

この日のステージを通して、リー・リトナーが優秀者の演奏を、ときに楽しそうに、ときに心配そうに、圧巻の演奏にはオーバーアクションも交えて見守っていたのが印象的であった。これからもこの名ギタリストは若いミュージシャンを育てることにも力を注いでいくのであろう。優秀者たちの今後の活躍に期待したい。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)