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水の中で暮らす透明な生き物といえば、クリオネ、クラゲ、そして一部の熱帯魚くらいしか思い浮かばないという方も多いのではないだろうか。何とも珍しい透明な魚がこのほどニュージーランドの沖合で発見された。
ニュージーランド北端の半島のひとつ、カリカリ半島から北東に70kmという沖合でこのほど、ガラスほど透明な魚が釣れたとして大きな話題になっている。こちらの画像はYouTubeのスクリーンショット。世界中のメディアがこの珍しくも美しい魚のニュースを伝えている。
この魚を釣ったのは漁師のスチュワート・フレイザーさん。海面付近で泳ぐその姿に「今まで見たこともない、なんと不気味な生き物だろう」と恐ろしさすら感じたそうだ。クラゲのように見えて、身は引き締まって固いとのこと。「オレンジ色のちょっとした塊があるくらいで、内蔵らしいものも特に見えません」とも語っている。
写真が公開されると、英「ナショナル・マリーン水族館」の専門家らは英紙『デイリー・メール』に、「これは南極海に生息するサルパ・マキシマ(Salpa maxima)という名の魚です。そちらも未知の部分が多い生き物です」と説明。遺伝子の突然変異が起きたものではないとした。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)