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激しい雷雨に見舞われたブラジルのリオデジャネイロで、観光スポットとしても有名な高い丘に立つ巨大なキリスト像について、落雷を受けて指先が欠けてしまったことが分かった。
ブラジル・リオデジャネイロの標高710メートルというコルコバードの丘に約10年をかけて建造され、1931年に完成した「Cristo Redentor」。日本では「コルコバードのキリスト像」などと呼ばれている。両腕を横に広げ、40メートル近い高さを誇るその巨大なキリスト像はリオの人々を見守っているかのよう。毎年数多くのクリスチャンや観光客がその足元まで訪れている。
だが16日、リオデジャネイロ州は夕刻から激しい雷雨に見舞われ、17日にはキリスト像の右手親指と中指について指先が欠けていることが判明。例を見ない驚異的な数の落雷が観測されたことから、現地のメディアは連続して激しく雷に撃たれるキリスト像の様子を捉えた映像を報じていた。この画像は英メディア『ITN』がYouTubeに投稿したニュースのスクリーンショット。指先が欠けた後のものである。
キリスト像を管理している教会のオマール神父は、現地のラジオ局『Globo』に「これは落雷によるものだと思われます。雷のあまりの激しさに、今回ばかりは避雷針ほかの設備も像を守りきれなかったようです。来月には指先をはじめ像についての全面的な修復工事を行います」と発表した。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)